ロボット制御セル生産

「技術立国としてのものづくり」を日本として推進するためには、技術的に進化させたセル生産を実現することが重要であることに着目し、世界に先駆けてロボットを用いたセル方式自動化生産システムを1995年から約5年間かけて、自社開発しその後2000年から2007年1月現在までの約7年間、当社の兵庫県滝野事業所にて、累計2,500万台の制御機器を実際に生産してきています。ロボット制御セル生産システムは当社の保有する制御技術をベースに独自に養い培ってきた他の要素技術と相互に擦り合わせながら融合することで新しいシステムとして実現しています。

本システムは、設計当初から、「作業者への安全を最高レベルにする」という本質安全設計を行い、国際安全規格ISO12100(JISB9700)に整合し、人間工学にも配慮した当社の最先端安全制御機器を搭載しています。作業者の安全性を飛躍的に向上させると共に、製造設備として消費電力60%削減(当社従来比)という省電力化を図り、リサイクルシステムを導入するなど環境対応も実現しており、第一回『ものづくり日本大賞・優秀賞』を受賞しました。

当社のコンセプトである「省と安全」及び「人と機械の最適環境の創造」の考え方を脈々と継承しながら、今後も日本のものづくりに大いに貢献していきたいと考えています。

第1回「ものづくり日本大賞・優秀賞」受賞

「ロボット制御セル生産システム」

生産性と安全性を両立させ、第1回「ものづくり日本大賞・優秀賞」を受賞した多品種変量に最適な「千手観音モデル」ロボット制御セル生産システム。
2000年から滝野事業所(兵庫県)へ導入し、これまでに多品種で高品質な制御機器(スイッチやリレーなど)を約5200万個以上も生産してまいりました。この生産経験を活かし、小型垂直多間接ロボット用として進化した第三世代高機能のMH1A形マルチハンドは、新たに通信機能、ダブルソレノイド、センサ入力などを搭載しています。