防爆安全コンセプトブックの紹介
防爆安全に関する技術インテリジェンス書籍
国際規格に準拠した防爆電気機器の安全設計とエンジニアリング
−ガス蒸気防爆と粉じん防爆−
IDEC株式会社 防爆安全技術研究会編
■書籍の紹介
設備のグローバル化や規格の国際整合化がすすむなか、防爆電気設備についても国際規格に基づく安全設計と適用が不可欠となっています。防爆電気機器の設計から、設置と工事、点検保守までのエンジニアリングも含めた、防爆電気機器の安全に関する技術インテリジェンスを公開、解説した待望の書籍です。
■本書の「はじめに」からの抜粋
防爆技術分野は、新興諸国でのプラント建設等ますます発展しうる成長分野であり、一層の技術開発、知財開発、標準開発、製品開発が必要な分野となっています。ただ、今まで日本で流通している技術は、まだまだ国際規格とのギャップが大きく、しっかりした国際規格の理解が早急に必要との認識から、日刊工業新聞社の勧めにより、防爆電気機器の国際規格であるIEC 60079シリーズ全体の解説を行うことといたしました。
海外での防爆に関連した工場、プラントの進出や設備の輸出が活発に行われ、また国際規格への整合化が日本でも進められるなか、国内外両方の展開において、しっかりとIEC 60079シリーズを理解することが我が国日本の技術者に不可欠であるという認識のもと、弊社における安全・防爆分野の中核のエンジニアが、長年の経験に基づいた知見や最新の国際規格動向をまとめようと、3年間の討議を経て本書は完成いたしました。是非弊社で培ってきた見識、特に防爆分野での“技術インテリジェンス”をご活用頂きたく、読者の皆様の、国際規格に基づいた防爆電気機器の安全設計とエンジニアリングに対する理解と適用の一助となれば幸いに存じます。
IDEC株式会社
常務執行役員技術戦略本部長 C.T.O.(Chief Technology Officer)
工学博士 藤田俊弘
■書籍の目次
第1章. 国際規格と各国の対応
第2章. 爆発はなぜ起こる
第3章. 防爆電気機器の分類
第4章. 国際規格に基づく防爆機器の一般要件(総則)
第5章. 耐圧・安全増防爆構造
第6章. 本質安全防爆構造
第7章. その他の防爆構造 (内圧、樹脂充てん、タイプn、粉じん防爆他)
第8章. 防爆電気機器エンジニアリング
第9章. 危険区域の分類 (可燃性ガス危険区域、可燃性粉じん危険区域)
第10章. 防爆電気設備の設置
第11章. 防爆電気機器の施工と配線
第12章. 防爆電気機器の点検・保守