危険場所へのLED照明の導入

危険場所へのLED照明導入により、快適な作業環境と電気代や電球交換にかかるコストの削減を両立します。

防爆エリアで使用する照明には、防爆構造照明器具を選定する必要があります。防爆エリアには爆発のリスクに応じて異なる危険場所が設定されているため、その分類に従って安全増防爆構造や耐圧防爆構造など的確な防爆化を実現した照明器具を使用する必要があります。

従来、防爆エリアの照明としては、一般的に防爆水銀灯や防爆水銀灯が使用されていました。照明器具のリプレースにあわせて、照明のLED化によって電気代やメンテナンスコストを削減しようと検討したところ、ゾーン1とゾーン2の危険場所の双方で耐圧防爆構造のLED照明に置き換えるとイニシャルコストが高くなってしまうことが判明しました。

ゾーン2の危険場所にVMV形を導入することで、水銀灯をLED照明に置き換えるイニシャルコストを抑えることができます。

VMV形には、各種取付金具が用意されており、簡単に設置できます。
さらに、設置工事や配線工事方法に関する資料（金属管配線方式からケーブル配線方式への置き換えについて、など）やサポートが充実しており、短い工期で防爆LED照明への置き換えが可能になります。

照明のLED化によって電気代を75%削減できるため、省エネに貢献することができます。LED照明は水銀灯に比べて寿命が長く、また、水銀灯とは異なり球切れが生じにくいため生産現場への影響が少ないというメリットがあります。
VMV形は「国際規格に整合した技術指針2008」に適合した非点火（タイプn）防爆構造のLED照明であるため、他社の耐圧防爆構造照明と比較して、イニシャルコストを抑えて導入できます。

既存照明の明るさに対応した5種類の照度バリエーションと2種類のレンズによる配光特性をもつ製品ラインナップ及び各種取付金具を用意しているので、用途や取付条件に応じて最適な製品とアクセサリを選定することができます。そのため、照明器具の置き換えにかかる作業工数を削減できます。
また、VMV形はアルミニウム合金を採用しているので、他社の耐圧防爆構造照明と比較して、体積比約2/3の小型化、質量比約1/2の軽量化を実現しており、少人数・短期間で置き換え作業ができます 。

照明をLED化することにより、電球交換のメンテナンスにかかる費用と手間を削減することができます。水銀灯や蛍光灯のように、球切れなどの対応に必要な予備部材の準備や廃棄費用の発生をなくします。VMV形は−30〜＋55℃までの幅広い使用周囲温度範囲、高温＋55℃環境で約60,000時間の長寿命、沿岸部でも安心して使える耐塩性能を実現しており、他社の耐圧防爆構造照明と比較して、厳しい環境下でも安心して使用できます。

化学メーカー　生産技術担当者B様

VMV形のご提案をいただいたとき、タイプn 防爆構造が新たに国内で導入できるようになったと知り、ゾーン2専用の防爆LED照明器具として現場に最適だと感じました。私は、化学メーカーの生産技術担当者として、生産現場におけるリスクアセスメントを通してリスク低減を実施しています。その中で、ゾーン1の危険場所は少なく、ゾーン2の危険場所が大半を占めていることが判明しました。VMV形は、ゾーン2専用の防爆LED照明器具としてトータルコストを下げることに役立ちました。

また、沿岸部に生産現場があるため、海風や温度の変化といった、防爆以外の耐環境性能も選定の重要なポイントでした。VMV形は、エポキシ樹脂材料を使った粉体塗装により、耐塩性に優れていることに加えて、−30〜＋55℃の幅広い使用周囲温度範囲に対応可能なので、厳しい環境下でも安心して使用することができます。

VMV形には各種アクセサリや豊富なバリエーションが用意されているため、既存の防爆水銀灯からの置き換えに適した機種をすぐに選定することができました。またLED照明は水銀灯よりも配光特性が良好なので、従来の水銀灯設置時よりも少ない灯数で従来と同じ照度を保つことができます 。

今後は、既存の防爆水銀灯からLED照明への置き換えのタイミングにあわせて段階的に灯数見直しを進めていただくことを検討いただいています。