セーフティアセッサ資格認証制度

セーフティアセッサ/セーフティベーシックアセッサ資格認証制度について

機械による労働災害を防止するためには、ISO/IEC規格をはじめ、「機械の包括的な安全指針の改正」や「機械の譲渡者などが行う機械に関する危険性などの通知の促進に関する指針」などの内容を、正しく理解することが必要となります。その目的のために、機械および機械を使用する職場の安全化を推進できる適切な人材を育成することを含めて、一般社団法人 日本電気制御機器工業会(NECA)、安全技術応用研究会(SOSTAP)、日本認証株式会社(JC)が協力して実施しているセーフティアセッサ資格認証制度を紹介します。

詳細は、
一般社団法人日本電気制御機器工業会(NECA)のホームページ (http://www.neca.or.jp/assessor/) および、
日本認証(株)のホームページ (http://www.japan-certification.com/) をご覧ください。

1.制度の概略

セーフティアセッサ資格認証制度は、主に機械類の設計者や生産技術に携わる人々を対象として、機械・制御安全の知識および能力を認証する資格制度です。そのレベルは3段階に分類されています。

【セーフティリードアセッサ(SLA)】
セーフティアセッサの持つ安全性の妥当性判断能力に加え、第三者として安全性の妥当性判断の総合力を有する。

【セーフティアセッサ(SA)】
セーフティサブアセッサの持つ基礎知識、能力に加え、安全性の妥当性判断の総合力を有する。

【セーフティサブアセッサ(SSA)】
安全性の妥当性確認に必要とされる基礎知識、能力を有する。
SLA、SA、SSAが、機械を安全に設計/製造する上での、リスクアセスメントやリスク低減方策についての具体的な職務範囲は以下のようになっています。

また、上記以外にも、以下のような資格があります。

【セーフティベーシックアセッサ 機械運用安全分野(SBA)】
機械安全は設計者だけが理解していても効果が上がりません。機械を使用する方も機械安全を理解し、設計者とリスクに関するコミュニケーションを図ることが大切です。 この使用者と設計者のリスクコミュニケーションを助け、機械を安全に運用するための資格です。

【セーフティベーシックアセッサ 防爆電気機器安全分野(SBA-Ex)】
可燃性ガス、引火性液体などを扱う工場で、現場設備の安全パトロールや点検を行なう、設備の運用者や管理者、オペレータ、保全関係者などが防爆電気機器を安全に扱うための知識を身に付けることができる資格です。

2.IDECにおけるセーフティアセッサなどの資格保有者の推移

IDECでは、従来から機械安全に関する人材の育成に取り組んでいましたが、資格認証制度の発足とともにこの制度の社内への導入を開始し、初年度(2004年度)に50名以上の資格保有者を擁し、2012年9月末には、合計350人もの機械安全・防爆電気安全に関わる資格保有者を擁しています。

IDECの国内従業員数は約900名です。したがって、社員のうちの資格保持者比率は約30%に昇り、社内でも積極的に安全教育に取り組んでいます。(一人で複数の資格保持者を含む)
なかでも、セーフティアセッサが50名いる他に、最も難易度の高いセーフティリードアセッサ資格保有者を、15名擁しています。このクラスは全体でも37名(図3参照)のみです。よって当社だけでその37%を占めています。

IDECでは、産業事故の撲滅を目指して、今後もセーフティアセッサなどの資格者を育成してまいります。