ニュースリリース

前のページへ戻る

ナノバブル極微細気泡 発生技術を開発! IDEC nanoGALF(ナノギャルフ)

IDEC株式会社(社長:舩木俊之)は、業界最高レベルのナノバブル極微細気泡をコンプレッサーを用いないで連続かつ安定して生み出す発生技術 “nanoGALF(ナノギャルフ)” を開発しました。


◆IDECのナノバブル極微細気泡生成技術「GALF」(GAS LIQUID FOAM)は、独自の加圧管路方式による気液混相技術です。
◆従来の"microGALF"は、20μmの安定した超微細気泡を発生することができ、これまで加圧浮上分離装置として水処理分野(関西電力と共同開発した火力発電所・冷却水のクラゲ処理、米のとぎ汁処理、JRの車両洗浄排水処理、ゴルフ場ため池の浄化、他)で200を超える実績があります。また、ペットに優しいシャンプーを使用しない入浴方法をmicroGALFで実現した「ドッグバス」、更には環境問題へ貢献する「土壌浄化」や「植物工場」への応用実験を行なっています。


今回、ナノバブルの安定発生に挑戦して新開発した"nanoGALF"は、流体力学に基づいた超微細気泡生成システムを最適設計することにより、 "より緻密、より繊細な新構造" として開発。バブル直径100nmを中心に1μm以下の極微細気泡を総数1億個/c㎥ を安定的に発生させる技術を確立しました。


【Nano Sightによる微細気泡水の測定例】
※ 使用計測器:カンタムデザイン社 Nano Sight(ナノサイト)




2010年11月12日(金)、大阪科学技術センターで開催された「マイクロバブル・ナノバブルの実用化と最新計測技術の講演・実演会」での発表に対しての反響は大きく、今後の本技術の応用範囲としては、ライフサイエンスである食品・薬品・化粧品・化学反応分野、新機能材料分野への応用、更には半導体製造、液晶パネル製造など広範囲での応用が考えられます。


本技術の製品化は2011年3月発売を計画しており、サイズのコンパクト化(W360×H530×D470)と、耐環境性を考えてのステンレス筐体化を実現し、ラボやクリーンルーム他での使用に配慮した製品として完成する予定です。


今後GALF技術に産業分野で培った制御技術を融合させ、水処理、ラボユースや大型産業分野、そして環境分野まで、幅広い極微細気泡対応装置を開発・販売し、2012年度、10億円の売上を目指します。



  • 圧送:ポンプで液体を圧送します。
  • 吸引:圧送されてくる水流に対し、その管路を狭めて流速を上げることによりポンプ圧送圧の大部分を動圧に変換し静圧を下げ、気体の負圧吸引を行います。
  • 加圧:圧送されてきた液体と吸引された気体は、気液混相状態となった後、再び管路を広げることで流速を落とし、動圧から静圧へ圧力の変換を行い加圧溶解を行います。これが特別なタンクの中に滞留させる従来の加圧タンク方式とは異なるGALF独自の加圧管路方式です。
  • 吐出:十分に気体を加圧溶解させた後、一気に大気圧下に吐出させることで液体は過飽和状態になるため、大量かつ微細な折出気泡が発生します。

GALF開発・製品化・納入実績 年表


プレスリリース