ニュースリリース

前のページへ戻る

従来比50%の小形化を実現した、HR1S-ATE形安全リレーモジュールを新発売

最新国際安全規格に対応し、従来よりもコンパクトな形状、メンテナンス性の高い仕様を実現した安全リレーモジュールを6月11日(金)より新発売いたします。


[開発の意図]
2003年に機械安全の国際規格ISO12100の正式発行、2006年4月の労働安全衛生法の改定によるリスクアセスメントの考え方の導入に伴い、国内の安全に対する意識は急速に高まってきています。そのような中、各種製造設備では安全カテゴリに対応する為に安全リレーモジュールが多く使用される状況にあります。従来の安全リレーモジュールはサイズが大きく、ユーザー側での設置スペースの確保が課題となっていました。今回発売するHR1S-ATE形安全リレーモジュールは従来機種より幅が薄いため設置の省スペース化が図れます。また、着脱式プラグイン端子の採用により作業者のメンテナンス時の配線作業等が簡単に行えます。


[主な特長]


■最新国際安全規格対応
【対応パフォーマンスレベル PLe (ISO 13849-1:2006による)】
PLとは安全機能の維持能力を制御システムの構成に信頼性などの要素を加味した指標
a〜eの5段階で定められeがもっとも安全性能が高い。


【安全性イングリティレベル SIL3(IEC 62061による)】
マイクロプロセッサやソフトウェアを用いて安全システムを構築する場合の安全機能の指標
SIL1〜SIL3まで3段階で定められ、SIL3が最も安全性能が高い。


【対応可能なカテゴリ4 (EN 954-1による)】
リスクアセスメントの評価に基づき、安全を確保するための機能(安全機能)を決定する上での指標。
B〜4の5段階に分類されており、4が最も安全性能が高い。


■横幅45mmのコンパクト設計
従来機種比50%の横幅45mmを実現。設置の省スペース化が可能。


■メンテナンス性の高い仕様
着脱式プラグイン端子台仕様により配線作業等の使い易さを向上。(HR1S-ATE5110P)
固定式プラグイン端子台仕様も用意。(HR1S-ATE5110)


■電源、入力、タイムディレー出力の状態表示が可能
補助回路としてトランジスタ出力を4回路用意。各出力の状態表示が可能。


■安全リレーモジュールとは
非常停止用押ボタンスイッチや安全スイッチなどの安全情報の入力によってフェールセーフに機械の起動を許可し、たとえば非常停止用押ボタンが操作されて安全情報が無くなった場合にフェールセーフに機械の運転をやめさせる、という重要な役割を持っています。一般的に安全リレーモジュールは強制ガイド式のリレーを複数個内蔵し「自己保持回路」や「出力接点の二重化」、「強制ガイドリレーのNC接点によるバックチェック機能」など安全情報をフェールセーフ化するための回路を一つのユニットに組込んだ製品です。

※フェールセーフとは、部品や機器やシステムなどが故障しても安全側となるようにすること。いいかえれば、危険側故障が最小化されていることです。


プレスリリース