ニュースリリース

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世界最小/最軽量クラスのHE2G形グリップスイッチに「モメンタリ押ボタンSW」・「鍵付セレクタSW」・「表示灯」搭載タイプを新発売

3ポジションイネーブルスイッチに関する国際規格「IEC60947-5-8」に適合したHE2B形イネーブルスイッチを内蔵した、「HE2G形グリップスイッチ コントロールユニット(モメンタリ押ボタンSW、鍵付セレクタSW、表示灯)搭載機種」を2010年2月5日(金)よりグローバル発売します。

HE2G形グリップスイッチは、産業用ロボットの国際規格である「ISO10218-1:産業用ロボット-安全要求事項」や、米国ロボット安全規格「ANSI/RIA R15.06」への適合をサポートします。


[イネーブルスイッチとは]
「イネーブルスイッチ」は、危険区域で作業を行う場合に、作業員の意志で機械の起動を許可するための装置で、機械の予期しない動作に驚いた作業者が、無意識の操作で危険を回避することができます。
イネーブルスイッチの動作は、「OFF⇒ON⇒OFF」の3ポジション動作を採用しています。
ロボットや機械類が存在する危険区域内で作業する際、グリップスイッチを軽く握るとOFF状態からON状態になり、機械やロボットの手動運転が可能になります。機械の手動運転中に、突然の予期しない機械の動作に対して、驚いた作業者がイネーブルスイッチから手を離したり、または強く握り込んでしまっても、イネーブルスイッチがOFFとなり、回路を遮断し、機械を停止します。



[主な特長]
■世界最小/最軽量クラスを実現
狭い箇所での作業や手が小さい方・手の力の弱い方にも無理なく使用可能な小型・軽量タイプで、長時間の操作も無理なく可能。


■幅広いユーザーニーズに対応する、ワイドバリエーション
「モメンタリ押ボタンスイッチ付タイプ、鍵付セレクタスイッチ付タイプ、表示灯付タイプ」をラインナップ。ご好評いただいている標準タイプ(取付コントロールユニット無し)、非常停止用押ボタンスイッチ付タイプと含めてワイドバリエーション化を実現。また、内部配線方式は、はんだづけ端子タイプ及び省配線を実現する内部コネクタタイプを用意し、幅広い安全ニーズに応対。


■手にフィットするコンパクトなデザイン
グリップ部に丸みを持たせ、小型で手にぴったりフィットする形状が快適な操作を実現。長さ134mmとコンパクトな為、手の小さい方でも持ち運びし易いサイズを実現。


■IEC/EN60947-5-8 (3ポジションイネーブルスイッチに関する規格) 認証製品のHE2B形イネーブルスイッチを内蔵


■長時間使用に適した、保持荷重約50%を実現(当社製品比)
ポジション1(接点OFF)からポジション2(接点ON)への保持荷重が、現行製品のHE1G形から約50%のダウンになりました。保持荷重の軽量化により、長時間の操作も無理なく可能。


■明確なクリック感で、3ポジションをしっかり確認
クリック感により、ポジション1(接点OFF)からポジション2(接点ON)および、ポジション2からポジション3(接点OFF)への移行をしっかり確認可能。


■安全を追求した、2重化構造
操作ボタンによって操作されるアクチュエータから接点までが2重化されている、IDEC独自のイネーブルスイッチ。FS1A形セーフティーコントローラや、HR1S形安全リレーモジュールと組み合わせる事による2重化の不一致検出で安全カテゴリー4の故障検出も可能。


[イネーブルスイッチに関連する主な安全規格要約]

  • IEC60204-1;10.9項(JIS B 9960-1 10.9)
    イネーブル制御機器をシステムの一部として用いる場合は,イネーブル制御機器アクチュエータのただ一つの位置においてだけ運転が許されるようにしなければならない。アクチュエータが他の位置にある場合は,運転が停止するか,又は運転できないようにしなければならない。イネーブル制御機器は,不正に用いられる可能性が最小になるように選定し,組み入れなければならない。

  • ISO10218-1;5.8.3項(JIS B 8433-1 5.8.3)
    ペンダント又は教示制御装置は、IEC60204-1:2005(JIS B 9960-1)の10.9に従う3ポジションイネーブル装置を備えなければならない。中心位置にスイッチが保持されている場合のみロボット動作とロボットによって制御される他の危険源を許可する。

  • ANSI/RIA15.06;4.7.3項 <産業用ロボットシステムの安全に関する規格>
    危険区域内の「作業者または補助者」がティーチングや保守および点検時などに操作装置として持つペンダントやティーチング操作装置は、3ポジションスイッチを用いたイネーブル装置を持たなければならない。この装置から手を放したり、より強く押した時にはロボットの動作が停止しなければならない。

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