Elevators

エレベーター

新安全規格の要求の本質に応える的確な対策を

新安全規格への対応で特に難しいひとつが「退避スペースの確保」

2014年にヨーロッパにおいてエレベータ新安全規格EN81-20とEN81-50が発行されたことを受け、エレベータメーカー様では将来的な日本での規格適用に備え、対策を進められています。規格準拠にはさまざまな面からの対策が必要になりますが、中でも設計者様を悩ませているのは「退避スペースの確保」の項目ではないでしょうか。

エレベータの保守担当者は、メンテナンスの際に昇降路の下部にある「ピット」に入り作業を行います。新安全規格では、そのピットに籠との衝突を避けられる退避スペースを設けることが求められています。既に設置済みのエレベータの場合、ピット空間そのものを拡大する大規模な工事には期間もコストもかかります。そのため、保守担当者が退避できる状況をつくることで人身事故を防ぐという考えが採用されています。具体的には、“つっかえ棒”となる退避装置を使う方法です。しかし、退避装置を準備するだけでは、確実に取り付けたかどうかを確認できず、万一の事故につながる可能性があります。

退避装置と安全スイッチの併用でピット内の安全を確実に

pagetop