中期経営計画

真のグローバル企業へと変革し、持続的な成長を実現するための取り組みを加速してまいります。

IDECグループは、長年培ってきた制御技術や新技術への挑戦を通じて、企業の発展に貢献し、グローバルな社会経済の発展に寄与することを長期的なビジョンとして掲げております。長期ビジョン実現に向けた取り組みの一つとして、2017年にフランスのAPEM社を買収し、主力事業であるHMI分野の強化を図りました。 APEM社がIDECグループに加わったことで、制御用操作スイッチをはじめとするHMI分野の製品ラインアップ拡充と新規市場への参入が可能となり、グローバルシェアNo.1を目指すことができる環境となりました。
また、IDECが強みを持つ安全分野においても、新世代の安全思想である「Safety2.0」など新たな規格づくりの推進や、安全関連機器の普及を通じて、世界一安全・安心を追求し、実現する企業を目指しております。
こういった主力事業の強化だけでなく、制御技術や環境技術、ファインバブル技術などを活かした新規事業の拡大により社会課題の解決に貢献し、「真のグローバル企業への変革」を推進することで、売上高1,000億円、営業利益率15%以上を目指してまいります。

代表取締役専務 舩木 幹雄

主力事業におけるグローバルビジネスのさらなる拡大

長年培ってきたFA(ファクトリー・オートメーション)の知見やノウハウを活かし、 IDECグループが強みを持ち、今後成長が期待できる9つの業界に注力することで、幅広いソリューションを提供するとともに、グローバルビジネスの拡大に向けた地域別戦略の推進により、主力事業の強化を図っております。
また、顧客の属性や行動データをグローバル共通のプラットフォームで蓄積・分析し、ニーズに即した情報・サービスを提供することで売上の拡大を図る、「デジタルマーケティング」を推進することで、グローバルなマーケティングプラットフォームを構築しております。
これらの取り組みに加え、2019年から省配線・省スペース・高い信頼性を実現する新しい配線方式、Push-in式を採用した各種制御機器製品の販売を開始し、グローバルシェアの拡大と、生産現場の利便性・安全性の向上を目指してまいります。  
高収益体制への変革に向けては、物流体制・生産拠点の最適化や、生産の自動化・効率化、材料・製品の統廃合・品目削減によるコスト低減などを推進するとともに、品質、納期、生産性向上を図ってまいります。

グループ会社間連携の強化による新規事業の拡大

グループ会社間の連携を強化し、それぞれの強みを活かすことで、さまざまな新規事業を展開しております。
協働ロボットと、IDECの安全関連機器や最適なビジョンセンサ、人工知能(AI)、無人搬送車(AGV)などを組み合わせた、協調安全ロボットシステム事業の拡大を進めるとともに、多様な製品やソリューションを活かした、生産、物流、店舗までのサプライチェーン全体におよぶ自動化を中心としたストアソリューションの提案を行っています。
制御技術、安全技術などを活用した事業を推進することで、社会に新たな価値を創造し、さまざまな課題の解決に貢献してまいります。

グローバルでの経営品質の向上

メーカーとして「製品品質」の向上はもちろんのこと、CSR活動により「経営品質」を高めていくことが必要不可欠だと考えております。
経営品質強化のため、グローバル人財マネジメント体制の確立や、企業変革を牽引する人財の育成・確保を積極的に実施するとともに、ライフワークバランス実現に向けた働き方改革や、多様な人財が活躍できるダイバーシティを推進しております。
製品品質と経営品質の両輪を高めることで、「会社品質」の向上を図り、企業価値の最大化を目指してまいります。